2013年1月15日火曜日

お知らせ

こんにちは。ヒカルです。



このblogを始めてから3か月ちょっと過ぎました。



こんなにたくさんの人に見に来てもらって

とてもうれしいです(*^^*)

少しでも皆さんの日常に有益な

blogになっていたら嬉しいな



楽しくなってきたblogづくりだったのですが、

ここで残念なお知らせが…(;一_)



実はユキが高校2年生ということで

受験シーズンに突入します。

もともと頭がいいからか

受験勉強を真面目に

取り組んでいないなぁなんて

思っていたけど

今勉強しているユキはとても真剣で

志望校に合格することを応援しています



なので、blogを続けるのが難しい状況になってしまいました。



そして私はというと

だんだん大学の授業が専門的になっています。

加えてサークルとバイトでだんだん責任が生じていて…

残念ながら私の力量では

1人でこのblogを続けるのはむずかしいな、ということで



ユキと話し合って、このblogを閉鎖することにしました。





3か月間という短い期間でしたが、

見に来てくれてありがとうございました(*^^*)




2013年1月10日木曜日

無いものねだりと分かっていても


ユキです、あけましておめでとうございます!

ちょっと遅めのあいさつです。


皆さん冬休みは楽しく過ごされましたか??

私はお正月におもちを食べすぎて……

絶対太ってる……


……それはそうとして。

冬休みは時間があったので心理学の本をいくつか読んでみたんですが、

その中で面白そうなのがあったので今回紹介したいと思います!


希少性の原理」っていうんですけど、

手に入りにくいものほど逆に欲しくなるという心理がはたらくそうです。


これ私も経験があるんですけど、

この前通りがかった服屋で、

すごく可愛いけど値段が高いからどうしようかって思って迷った服があったんです。

それで、また別の日にお店に見にいったら売り切れてしまっていて、

「どうしてもほしい!やっぱり買うべきだった!」

って思って結局取りよせてもらったんですが、実際手に入ってみると

「あれ、そこまでして買わなくてもよかったかな?」

と思ってちょっと後悔しました……。


皆さんもそんな経験ありませんか?

たとえば《閉店セール》とか《数量限定》という文句につられて

ついつい必要ないものを買ってしまったり。


そんな「希少性の原理」ですが、

社会心理学者のステファン・ウォーチェルさん達がこれについての実験を行っています。


瓶の中からチョコチップクッキーを渡して、その美味しさを評価してもらう実験です。

半数の評定者は瓶に十個クッキーが入っていましたが、

残りの半数の評定者の瓶には二個しか入ってませんでした。

すると、瓶に二個しか入ってなかった人の方が、クッキーを美味しい、魅力的と感じたそうです!


自由な選択が制限されたり脅かされたりすると、

自由を回復しようとして、その自由をより欲するようになる心理的な反発とか抵抗のことを「心理的リアクタンス」と言うんですけど、

この「希少性の原理」も「心理的リアクタンス」の一例だそうです。


最初に挙げた私の例で言うと、

私が行った店から見に行った服が売り切れてしまったという自由の喪失が、

より私にその服をほしいと思わせる原因になった、ということです。


こういうのってけっこう身近に溢れてると思います。

この時期って財布のひもがゆるみやすいですし、皆さんも買い物をするときは一回冷静になって本当に欲しいものか考えてみてくださいねー。


それでは!



<参考文献>

ロバート・B・チャルディーニ (1991) 影響力の武器─なぜ、人は動かされるのか 誠信書房 pp.284-295


2013年1月8日火曜日

あなたの持ち運べる安心はなんですか?

こんにちは、ヒカルです

わたしはこのあいだ、

楽しみにしてた保育園への実習に行ってきました!

心理学の中に、「発達心理学」っていう分野があるの

それが、こどもの心理とか、

脳の発達に関連した内容なんだよ

それにしても、ちいさいこってかわいいよねえ

一緒に絵をかいたり、ぬいぐるみで遊んだりしたよ

ぬいぐるみはもってるけど、

ぬいぐるみで遊ぶのは久しぶりだなぁ

ちいさいこってお気に入りのぬいぐるみを離そうとしないよね

わたしにも、どこいくにも一緒のぬいぐるみがいたなぁ



かわいいなぁと思ってみてたら

ぬいぐるみのほかにも、

ずっと毛布もって歩いてる子もいたの

それで、思いだしたんだけど、

わたしはぬいぐるみだったけど

ユキはガーゼのタオルだったんだよね

ずうっともってて、なくすとあわててさがしにいくの

これってちいさいこはみんなそうなのかな?

っとおもって、調べてみました!




D. W. ウィニコットさんが提唱してるんだけど

このタオルのようなものを「移行対象」っていうみたい

こどもにとって世界は自分とお母さんしかいない

だけど、本当はそんなことないし、

つかはお母さんと離れて幼稚園や学校にも行かなきゃいけない

そんなとき、その不安を軽減してくれたり、

お母さんの代わりに守ってくれるような気に

なるものを、「移行対象」っていうんだって

持ち運べる安全地帯なんだね

もっとしらべてたら、

スヌーピーの出てくる漫画、

『ピーナッツ』に登場する、ライナス知ってるかな?

ライナスはいつも毛布をもちあるいていて

それを自分の「安全毛布」って呼んでるの

だから、このことは一般に「ライナスの毛布」とか

「安全毛布」って呼ばれてるみたい

「安全毛布」はこどもがお母さんから

自立していくのに必要なものだから

きたないからとか、かっこわるいからって

むやみにとりあげるのではなく

取り上げていいのか

よーく考えないとね


参考文献

 遊ぶことと現実 D.W.ウィニコット 橋本雅雄訳 岩崎学術出版社 1979
 情緒発達の精神分析理論:自我の芽ばえと母なるもの D.W.ウィニコット 牛島定信訳 
岩崎学術出版社 1977

2012年12月24日月曜日

クリスマスは今日じゃないよっ!

しかし、世間はクリスマスムード一色ですね。



ヒカルはサークルのクリスマスパーティに行っているそうなのですが、

私は家でゴロゴロしてます。

暇だからブログの記事書いてるとか……

そんな訳……あります……


……なので!

月曜日だし突発的ですがブログを更新しますね。


もう私も受験生になりますし、

クリスマスだからといって気は抜けません(´・ω・`)ヌヌヌ


本日のテーマは、

クリスマスなのに相手がいないとかで、
ストレスを溜め込んでいる私のストレス具合はいかほどのものか?

といった感じで、普段とは違って簡単なお話をしたいと思います。

よければお付き合いくださいねー。


私たちの生活の中には、ストレスとなる原因のストレッサがあります。

このストレッサの中でも、“人生の転機”になるような出来事を「ライフイベント」と呼ばれるそうで、

そういったイベントを多く体験すると身体疾患の発生率が高まるとされます。

ホームズとレイさんの研究によると、このライフイベントの衝撃度は、以下の表の通りになるそうです。




こうしてみるとクリスマスって案外低いのかも……!

でも、本当に疾病とライフイベントって関係あるのかなって疑問に思ったので、

 色々調べてみたら私の好きな漫画の原作者のゆうきゆう先生のホームページに辿り着きましたΣ(゚Д゚)[1]


興味ある人はリンク先を読んでもらうとして、

クリスマスみたいな大きなイベントや誕生日の前後では人が死ぬ可能性が変わるそうです。


この間私が読んだ本にも同じようなことが書いてあって、

その『思考の整理学』[2]という本から引用すると、
「あるアメリカの社会学者が、死亡の時期の研究をして、誕生日の前しばらくは死亡率がぐっと下がる。
誕生日のあと、急上昇するという一般的現象を見つけた。
どうして、誕生日の前後で、老人の死ぬ率にきわ立った変化が見られるのか。
興味をもって調べたその学者によると、誕生日を祝ってもらえるという期待がある。
プレゼントがどっと来る。それを楽しみにしていると心の張りができる。
病気にかかっていても、病勢もしばらくは足ぶみ、あるいは逆に好転するかもしれない。
それが、誕生日がすんでしまうと、目先、生きがいとするものがなくなってしまう。
そのすきに乗じて病気が勢いをもり返す、という例が多いから、さきのような数字になってあらわれるのであろう」
とのことで、要するにこれって、

気持ちの持ちようでその人の健康状態が左右されるということですよね。

やっぱりストレスは貯めこむと危険だなーと。


ちなみに、誕生日と死亡率の因果関係に関する研究は近年でも行われているそうですが、

統計上の数値では関連付けられるが、やはり明確な根拠に欠ける

と結論付けられています。[3]


というわけで、直接的な因果関係は無いけれど、

クリスマスなのに彼氏彼女いないよーヽ(`Д´)な人も

ストレスを溜めすぎないようにして下さいね。


ではでは、ブログを見てくださった皆様良いお年をお迎え下さい。





<参考文献>

[1] 誕生日まで、死なないで。 フィリップスの調査
  http://sinri.net/sinrigaku/345.html

[2] 外山 滋比古(1986). 思考の整理学筑摩書房 pp.181-182

[3] 誕生日には死ぬ確率が高い?
  - UKトピックス | BBCワールドニュース‐英国放送協会の国際ニュースチャンネル
  http://www.bbcworldnews-japan.com/uk_topics/view/0000186

2012年12月20日木曜日

かじかむ手にはあたたかい珈琲を


こんにちはー。

最近私の友達に風邪ぎみの子が多いけど、みんな元気ですかね?

 

突然ですけど私、コーヒーが大好きなんですよ。

夜勉強しているとだんだん眠くなってきちゃうんだけど、

そんなときコーヒーを飲めばすっきりして頑張れるんです。

そんなわけで今日はコーヒーに関する研究について紹介しますね。

 

 

コーヒーや紅茶が好きな、カフェイン中毒ともいえる人を対象にした研究で、

その人たちが普段飲むときにする習慣

(たとえばカップには必ず紅茶より先にミルクを入れるとか、特定のマグカップを使うなどの行為)

をやめてもらい、

いつもとは異なる方法で飲んでもらいました。

 

すると、コーヒーや紅茶の味そのものには関係がないはずなのに、

その人たちはすごく不快感を覚えたんです。

 

 

どう? 不思議じゃないですか?

実はこれ「オペラント条件づけ」が機能しているんです。

 

オペラント条件づけっていうのは、ざっくり言うと、

「ある行動の後で報酬が与えられる」ということが繰り返されると、

報酬に先立つ行動を自発的に行うようになる

という動物にとって基本的な学習メカニズムのことです。

 

たとえばラットの実験を例に挙げると、

「ラットがレバーを押せば餌が出る、という経験を繰り返すことで、自発的にレバーを押すようになる」

というのがオペラント条件づけです。

 

つまり今回の実験だと、

カフェイン摂取に先立って普段している行動は、

のちにカフェイン摂取という報酬が得られるために、

その報酬と結び付けられ自発的に行われやすくなったんです。

 

実際、興奮剤、ドラッグには摂取する過程に儀式の要素が入り込んでいるものが多いらしいですー。

そういえば日本の茶道の作法とかもそうですよね。

 

私もコーヒーを飲むときはいつもお気に入りのマグカップを使っているから、

この研究を見たときはなるほどーって思ったんですよ(o)!
 

 
あと、他にもコーヒーに関する研究を調べててヒカルに聞いたら、

人間は温かいものを手に持つと人を好意的に見る」という研究結果を教えてくれたんです。

なんだか素敵じゃないですか?

 

この寒い季節、みんなもコーヒーを飲んで身も心も温かくなりましょう(^^)

 

 

<参考文献>

Williams, L. E., & Bargh, J. a. (2008). Experiencing physical warmth promotes interpersonal warmth. Science (New York, N.Y.), 322(5901), 606–7.

Tom Stafford,MattWebb (2005). Mind Hacks――実験で知る脳と心のシステム オライリージャパンpp.361-365

2012年12月18日火曜日

しゅうはすう

こんにちは!ヒカルです



この前外に出たら雪が降っていてびっくりしました

もう炬燵から出られませんw



そろそろ今年も終わりでさみしいな

そうそう、年賀状書かないと!





ところで

先日、久しぶりにユキと出かける約束をしていたんだけど、

ユキが待ち合わせに30分くらい遅れるって言うから

カフェでコーヒー飲みながら

本を読もうと思ったの






で、本を読み始めたのは良かったんだけど、

周りの席の人たちが団体ばかりで

とっても賑やかだったんだよね

だんだん外の車の音や通り過ぎる人まで気になりだしちゃって…



本に集中できなかったよ(>_<)







そのあとしばらくしてユキが来て

そのままユキとカフェでずっと喋ってたら

気が付くと3時間があっという間に過ぎちゃってたの







家に帰ってからふと気づいたんだけど

カフェの中とっても賑やかだったのに

ユキと話してる間は雑音が全然気にならなかったんだよね。



確かにうるさかったはずなのに…





で、これって以前ブログで書いた

「カクテルパーティー現象」

が関係してるんじゃないかなって思ったんだ




復習すると、

「カクテルパーティー現象」っていうのは

いろいろな音が飛び交う中で

自分と関係の深い言葉を

選択して聞き取る脳の働きのことなんだけど

今回のことはユキの声だけを脳が選択して聞き取ってたから

よく聞こえたのかも!





それから、気になったから調べてみたんだけど

周りの雑音が気にならなくなっていたのは

「マスキング効果」

っていう効果によるものなんだって!



「マスキング効果」っていうのは弱い音が強い音によって

かき消さることをいうの

これはかき消す方の音の周波数と

雑音の周波数が近いほど

「マスキング効果」は大きくなるんだって!



だから近くで話してるユキの声が周りの話し声を

かき消して気にならなくなったんだと考えられるんだよね





あと、道路沿いによく木が植えられているのを見かけるよね



実は木々の葉が擦れる音と

車の騒音の周波数はとっても近いみたい

きっと「マスキング効果」のおかげで

不快な雑音が軽減してるんじゃないかな



身近なところにも「マスキング効果」を利用したものが

たくさんあるからみんなも探してみてね!

それではまた来週~



参考文献

D. E. Broadbent (1958). Perception and Communication. Pergamon Press      
E. Larsen and R.M. Aarts (2002), Reproducing low-pitched signals through small loudspeakers, pp. 147-164.