2012年12月24日月曜日

クリスマスは今日じゃないよっ!

しかし、世間はクリスマスムード一色ですね。



ヒカルはサークルのクリスマスパーティに行っているそうなのですが、

私は家でゴロゴロしてます。

暇だからブログの記事書いてるとか……

そんな訳……あります……


……なので!

月曜日だし突発的ですがブログを更新しますね。


もう私も受験生になりますし、

クリスマスだからといって気は抜けません(´・ω・`)ヌヌヌ


本日のテーマは、

クリスマスなのに相手がいないとかで、
ストレスを溜め込んでいる私のストレス具合はいかほどのものか?

といった感じで、普段とは違って簡単なお話をしたいと思います。

よければお付き合いくださいねー。


私たちの生活の中には、ストレスとなる原因のストレッサがあります。

このストレッサの中でも、“人生の転機”になるような出来事を「ライフイベント」と呼ばれるそうで、

そういったイベントを多く体験すると身体疾患の発生率が高まるとされます。

ホームズとレイさんの研究によると、このライフイベントの衝撃度は、以下の表の通りになるそうです。




こうしてみるとクリスマスって案外低いのかも……!

でも、本当に疾病とライフイベントって関係あるのかなって疑問に思ったので、

 色々調べてみたら私の好きな漫画の原作者のゆうきゆう先生のホームページに辿り着きましたΣ(゚Д゚)[1]


興味ある人はリンク先を読んでもらうとして、

クリスマスみたいな大きなイベントや誕生日の前後では人が死ぬ可能性が変わるそうです。


この間私が読んだ本にも同じようなことが書いてあって、

その『思考の整理学』[2]という本から引用すると、
「あるアメリカの社会学者が、死亡の時期の研究をして、誕生日の前しばらくは死亡率がぐっと下がる。
誕生日のあと、急上昇するという一般的現象を見つけた。
どうして、誕生日の前後で、老人の死ぬ率にきわ立った変化が見られるのか。
興味をもって調べたその学者によると、誕生日を祝ってもらえるという期待がある。
プレゼントがどっと来る。それを楽しみにしていると心の張りができる。
病気にかかっていても、病勢もしばらくは足ぶみ、あるいは逆に好転するかもしれない。
それが、誕生日がすんでしまうと、目先、生きがいとするものがなくなってしまう。
そのすきに乗じて病気が勢いをもり返す、という例が多いから、さきのような数字になってあらわれるのであろう」
とのことで、要するにこれって、

気持ちの持ちようでその人の健康状態が左右されるということですよね。

やっぱりストレスは貯めこむと危険だなーと。


ちなみに、誕生日と死亡率の因果関係に関する研究は近年でも行われているそうですが、

統計上の数値では関連付けられるが、やはり明確な根拠に欠ける

と結論付けられています。[3]


というわけで、直接的な因果関係は無いけれど、

クリスマスなのに彼氏彼女いないよーヽ(`Д´)な人も

ストレスを溜めすぎないようにして下さいね。


ではでは、ブログを見てくださった皆様良いお年をお迎え下さい。





<参考文献>

[1] 誕生日まで、死なないで。 フィリップスの調査
  http://sinri.net/sinrigaku/345.html

[2] 外山 滋比古(1986). 思考の整理学筑摩書房 pp.181-182

[3] 誕生日には死ぬ確率が高い?
  - UKトピックス | BBCワールドニュース‐英国放送協会の国際ニュースチャンネル
  http://www.bbcworldnews-japan.com/uk_topics/view/0000186

2012年12月20日木曜日

かじかむ手にはあたたかい珈琲を


こんにちはー。

最近私の友達に風邪ぎみの子が多いけど、みんな元気ですかね?

 

突然ですけど私、コーヒーが大好きなんですよ。

夜勉強しているとだんだん眠くなってきちゃうんだけど、

そんなときコーヒーを飲めばすっきりして頑張れるんです。

そんなわけで今日はコーヒーに関する研究について紹介しますね。

 

 

コーヒーや紅茶が好きな、カフェイン中毒ともいえる人を対象にした研究で、

その人たちが普段飲むときにする習慣

(たとえばカップには必ず紅茶より先にミルクを入れるとか、特定のマグカップを使うなどの行為)

をやめてもらい、

いつもとは異なる方法で飲んでもらいました。

 

すると、コーヒーや紅茶の味そのものには関係がないはずなのに、

その人たちはすごく不快感を覚えたんです。

 

 

どう? 不思議じゃないですか?

実はこれ「オペラント条件づけ」が機能しているんです。

 

オペラント条件づけっていうのは、ざっくり言うと、

「ある行動の後で報酬が与えられる」ということが繰り返されると、

報酬に先立つ行動を自発的に行うようになる

という動物にとって基本的な学習メカニズムのことです。

 

たとえばラットの実験を例に挙げると、

「ラットがレバーを押せば餌が出る、という経験を繰り返すことで、自発的にレバーを押すようになる」

というのがオペラント条件づけです。

 

つまり今回の実験だと、

カフェイン摂取に先立って普段している行動は、

のちにカフェイン摂取という報酬が得られるために、

その報酬と結び付けられ自発的に行われやすくなったんです。

 

実際、興奮剤、ドラッグには摂取する過程に儀式の要素が入り込んでいるものが多いらしいですー。

そういえば日本の茶道の作法とかもそうですよね。

 

私もコーヒーを飲むときはいつもお気に入りのマグカップを使っているから、

この研究を見たときはなるほどーって思ったんですよ(o)!
 

 
あと、他にもコーヒーに関する研究を調べててヒカルに聞いたら、

人間は温かいものを手に持つと人を好意的に見る」という研究結果を教えてくれたんです。

なんだか素敵じゃないですか?

 

この寒い季節、みんなもコーヒーを飲んで身も心も温かくなりましょう(^^)

 

 

<参考文献>

Williams, L. E., & Bargh, J. a. (2008). Experiencing physical warmth promotes interpersonal warmth. Science (New York, N.Y.), 322(5901), 606–7.

Tom Stafford,MattWebb (2005). Mind Hacks――実験で知る脳と心のシステム オライリージャパンpp.361-365

2012年12月18日火曜日

しゅうはすう

こんにちは!ヒカルです



この前外に出たら雪が降っていてびっくりしました

もう炬燵から出られませんw



そろそろ今年も終わりでさみしいな

そうそう、年賀状書かないと!





ところで

先日、久しぶりにユキと出かける約束をしていたんだけど、

ユキが待ち合わせに30分くらい遅れるって言うから

カフェでコーヒー飲みながら

本を読もうと思ったの






で、本を読み始めたのは良かったんだけど、

周りの席の人たちが団体ばかりで

とっても賑やかだったんだよね

だんだん外の車の音や通り過ぎる人まで気になりだしちゃって…



本に集中できなかったよ(>_<)







そのあとしばらくしてユキが来て

そのままユキとカフェでずっと喋ってたら

気が付くと3時間があっという間に過ぎちゃってたの







家に帰ってからふと気づいたんだけど

カフェの中とっても賑やかだったのに

ユキと話してる間は雑音が全然気にならなかったんだよね。



確かにうるさかったはずなのに…





で、これって以前ブログで書いた

「カクテルパーティー現象」

が関係してるんじゃないかなって思ったんだ




復習すると、

「カクテルパーティー現象」っていうのは

いろいろな音が飛び交う中で

自分と関係の深い言葉を

選択して聞き取る脳の働きのことなんだけど

今回のことはユキの声だけを脳が選択して聞き取ってたから

よく聞こえたのかも!





それから、気になったから調べてみたんだけど

周りの雑音が気にならなくなっていたのは

「マスキング効果」

っていう効果によるものなんだって!



「マスキング効果」っていうのは弱い音が強い音によって

かき消さることをいうの

これはかき消す方の音の周波数と

雑音の周波数が近いほど

「マスキング効果」は大きくなるんだって!



だから近くで話してるユキの声が周りの話し声を

かき消して気にならなくなったんだと考えられるんだよね





あと、道路沿いによく木が植えられているのを見かけるよね



実は木々の葉が擦れる音と

車の騒音の周波数はとっても近いみたい

きっと「マスキング効果」のおかげで

不快な雑音が軽減してるんじゃないかな



身近なところにも「マスキング効果」を利用したものが

たくさんあるからみんなも探してみてね!

それではまた来週~



参考文献

D. E. Broadbent (1958). Perception and Communication. Pergamon Press      
E. Larsen and R.M. Aarts (2002), Reproducing low-pitched signals through small loudspeakers, pp. 147-164.

2012年12月13日木曜日

元々名前を知らなかった可能性もあるけど


こんにちは!ユキです!

期末テストも終わって少し落ち着きました。

これからもブログがんばります!

 

そういえば、この前買い物に行った時、同じ学年の人を見たんですが

顔は知ってるのに名前が思い出せなかったんですよ……

それで声もかけられませんでした。

 

こういうことってよくありませんか?

そこで、親友のヒカルに対策がないか聞いてみたんです。

 

そしたらヒカルもちょうど学校で習ったらしくて。

少し教えてもらいましたー

 

まず、名前が記憶に残りにくいことを示す実験を教えてもらったんですけど…


バーリックっていう人の実験では、

中年以降の人に高校時代の写真を見せて
名前を答えさせたところ、
再生テストの点数は低かった

っていう結果が得られたそうです。

 

やっぱり、名前は記憶に残りにくいみたいです。

 

その理由を少し調べてみたんですけど…

・名前はその人はどんな人であるかと関係がない

・使用頻度が低い(家族や親しい友人などしか使わない)

・職業などと比べてイメージ化がしにくい

といったものがあるみたいです。

 

そこで、名前を効率的に覚えるには

・その人と何を話したか、その人のしゃべり方の特徴など、その時の状況と関連付ける

・その人の名前を思い出す機会を自分で作る(何回も頭の中で思い出すことで、記憶は定着されます!

名前と顔をイメージを使って結びつけて記憶する。こういった、単語の音声面と意味内容面を結びつけることを、言語学的には「恣意性を無くす」と言うそうです。うーん難しい…(>_<)

 

などといった方法があるみたいです!

 

私もこれからは、初対面の人の名前でもちゃんと覚えていられるように

この方法を使いたいと思います!

 

みなさんもぜひ利用してみてください!

ではでは!

 
 

<参考文献>

Bahrick, H. P., Bahrick, P. O., & Wittlinger, R. P. (1975). Fifty years of memory for names and faces: A cross-sectional approach. Journal of Experimental Psychology: General, 104(1), 54-75.

高橋雅延・北神慎司(2011). 日常記憶 太田信夫・厳島行雄(編) 記憶と日常 北大路書房pp.223-225

2012年12月11日火曜日

The 交渉人

こんにちは~!

みなさん、今年も紅白が楽しみですね

なんとYUIが今年初出場しますよね!

とってもうれしいです



それから、そろそろ冬休みが近づいています。

そして、冬休みにサークルで合宿があるんですけど、

その合宿のためのお金がなくて…








だってだって

寒くなってきたからコート買って

ブーツ買ってマフラー買っちゃった><



その結果が、合宿のお金がなくなってしまうという

最悪の事態に((+_+))



仕方がないので、お母さんから

お金を借りようと思って説得を

試みたんです



そしたら、案の定

「ダメ」って言われちゃいました

なんだかお願いすればするほど

「ダメ」って言われているような







あぁー、どうしよう…

なんでお母さんがかたくなに

反対するのかなぁ。



きっと今回も心理学的に

説明できるはず!!

っということで調べてみました☆



そしたら、

なんでお母さんが頼めば頼むほど

「ダメ」っていっているような

気がするのかわかりました。

それは・・・



「ブーメラン効果」っていいます!



その効果が表れるのは

“説得される人の自由な判断が制限されるとき”

とか

“説得する人と、説得される人の立場の違いがあるとき”

などに大きな反発や考えの硬化が起こるそうです



だからたぶん

お母さんは親と子という立場の違いから

私の説得に頑なに「ダメ」って

言っていたのかなって思ったよ。



だってもし、簡単にお金を渡していたら

私がお金を管理するのが下手になるんじゃないかと

お母さんは愛情あふれる判断を

してくれたんだと思う(^´)!!



そして、お母さんを説得するために

説得方法についても

調べてみたら、

「ドア・イン・ザ・フェイス」っていうのを

見つけました。



この効果はまず、

わざと拒否されるぐらいの

大きな要求をして

その後に、小さな

要求をするっていうもので、

そうすることで

要求が受け入れられやすくなるそうですよ^^



次に頼むことがあれば先に大きな金額を

言って断らせてから本当に欲しい

金額をおねがいしてみようかなっ



まぁ、これが

「ブーメラン効果」の直接的な解消に

つながるかわからないけど…



誰かを説得するときに

使ってみるといいよ







それでは、また来週(*^^*)

参考文献

小川 一夫(2008[改正新版]社会心理学用語辞典 北大路書房 P291 P253
大村 政男 (2012) わかる!使える!人間関係の心理学 P160-161